講師からのお話・小谷先生編

<概要>

⚫︎新人デザイナーのマインドセット
⚫︎経験を積むにつれて陥る罠
⚫︎自分の仕事が世に出るという事
⚫︎健康であれ
⚫︎課題制作 or フリートーク

今日は小谷先生(フリーランスWebデザイナー)から、クリエイターとしてのマインドセットをお話いただきました。

⚫︎新人デザイナーのマインドセット

◼︎デザイナーがぶつかる「5大障壁」


①「自分好み」のデザインにしてしまう

②ポイントに固執して、全体のバランスが見えない

③「なんとなく」でデザインしている

④時間が読めず、作業を完結できない

⑤色々考えすぎてわからなくなる

◼︎批判は人格否定ではないと理解する

仕事で批判を受けると、自分自身が否定されたような気持ちになり、必要以上に重く考えてしまいがち。
しかし、批判は決して人格の否定ではないということを理解する。
有益なフィードバックのためには、批判する側もされる側も、事柄への批判と人格否定を区別する必要がある。

批判する側には「その人の価値は全て仕事で決まるわけではない」と理解して以下を守ることが大切。

・相手の仕事や提案に対する批判において、相手の人格や人生を否定しない
・批判の目的は、プロジェクトの成功や問題解決のための具体的アイデアや方法論を導くことである
・あなたの経験や専門性からの見解は全体から見て一部の視点である
・「俺の勘がそう言っている」「俺はこれで成功した」は論理的根拠ではない

逆に批判される側の視点として大切なのは以下。

・あなたには複数の側面がある。仕事のフィードバックは、あなたの人格や人生の否定ではない
・批判を受けて感情が暴走しそうになったら、自分の感情を分析することで冷静さを取り戻す
・批判を受けたら、反発や迎合ではなく、相手の批判の妥当性と有益な点を検討する
・議論が進まなくなったら、「少し考えてみます」と言って一度議論を抜けて時間をおく

⚫︎経験を積むにつれて陥る罠

ある程度クリエイターとして経験を積んでくると、慢心から失敗を引き起こすことがあるため注意。

◼︎注意①
安全地帯や影から批判をしない。
批判すること自体はまったく問題なく、忖度という空気に支配されてなにも言えない組織や社会にはより注意すべき。
健全かつ建設的な批判や議論はものすごく重要である。

◼︎注意②
仕事の嘘は必ずバレる。
仕事上の嘘には許される嘘と許されない嘘がある。
・許される嘘には相手を思いやる気持ちがある
・許されない嘘は傷つける可能性がある

⚫︎自分の仕事が世に出るという事

◼︎仕事で努力が報われたと思う瞬間は?
例)
・自分の携わったモノ/コト/サービスが世に出た時
・ボーナスをもらった時
・企画した商品が売れた時
・給料が上がった時
・褒められた時
・障害が起きずにサービスをリリースできた時
・飲み会や打ち上げに誘われた時
・お礼を言われた時
・新しい仕事を任せられた時 etc…

⚫︎健康であれ

クリエイターの仕事は時に遅い時間まで対応しなければならなかったり、明確な業務基準が定まっていないため評価が曖昧だったりする。
そのような中でも、まずは健康第一に、そしてやりたい仕事とできる仕事、稼げる仕事のバランスを保ちながら、働くことが最も大切!