<概要>
⚫︎フリーランスのメリット・デメリット
⚫︎フリーランスの平均年収
⚫︎仕事をとるためには?
⚫︎仕事の取り組み方
⚫︎フリーランスのメリット・デメリット
今日は夏目先生(フリーランスイラストレーター)の自由授業ということで、よく質問がある「フリーランスについて」をお話いただきました。
<フリーランスのメリット・デメリットを知る>
◼︎メリット
・なんといっても自由
・収入の上昇を見込める
・通勤時間がなくなる
・服を選ぶ時間が節約できる
・人間関係で悩まされない
・自己管理能力が向上する
・新しいことに挑戦しやすい
◼︎デメリット
・収入が不安定
・休日も仕事をしてしまう
・運動量が減る
・フリーランスは孤独だ
★フリーランスに向いている人は…
自己管理ができる人
不安定な収入でも大丈夫なメンタル・リスクに備えられる人
自由なスケジュールで新しいことにチャレンジしたい人
プライベートを大切にしたい人
一人で作業するのが好きな人
⚫︎フリーランスの平均年収
・フリーランス1年目の年収は
1位「〜200万円」(82%)
2位「300万円台(12%)
3位「400万円台」(5%)
・調査対象者のほとんどの方が、フリーランス1年目の年収は200万円以下という結果。
・フリーランス1年目の悩みは
「自分の報酬の決め方が分からない」
「安い単価で引き受けてしまい、消耗してしまう」
「確定申告の仕方が分からない」
「法律面の知識がないため、契約書作成や報酬支払が大変」
「不安定」
「仕事が見つからない」
といった悩みが見られた。
・フリーランス1年目の方へのアドバイスとしては
「クライアントの信頼獲得が第一」
「契約獲得のための営業力が重要」
「時間管理をしっかりと行うべき」
などが見られた。
参考:「フリーランス名鑑」
⚫︎仕事をとるためには?
★とにかく営業すること!
「営業が必須」とは言わないが、フリーランスの売り上げには波があり、それを自力でサバイブする力は何かしら必要。
その最も有効な手段が営業。
また、スキルやセンスが同じくらいの人材がいたら、営業力が高い人が勝つよね。という話。
★クライアントの期待以上のアウトプットを心がける!
・うまい!
・早い!
・安い!
が重要になってくる。
「そういう人が相場を下げる」という意見もあるが、それは違う。
前提としてクライアントと政党な金額や納期で契約をする。
そして、期待以上に早く、そして評価を得られれば、
「この金額でこのクオリティ?!
また頼みます!
(できれば金額もあげますね!)」
となる場合がある。
★SNS=仕事につながる?
フリーランスなら誰しも通る疑問かもしれないが、答えとしては、実は仕事にはあまり繋がらない。
運良く1、2件お仕事をいただけたとしても継続はしない。
なぜなら、仕事に繋げるには「実績」と「信用」が必要だから。
ではその実績と信頼のつくり方とは。
・仕事の商談イベント(クリエイターエキスポなど)
・売り込み(直接orメール
・横のつながり(デザイン事務所の人が友達など)
・人の紹介
ではフォロワー数はどう捉えるべきか?
それは認知度。
認知度が高ければ、多くの人に情報を拡散できるという見られ方をするため、PRのお仕事が多くなる傾向がある。
そこで希少価値が高まり仕事の単価は上げやすい。
結論:
仕事に繋げる動きする
→収入を得る動線を作る
→SNSの認知度を上げていく
→その結果、単価が上がる
+α:HP=安心感
まずは無料でも良いのでホームページを作る。
飲食店などでも、気になればHPを見に行くことが多いのでは?
★フリーランスの売上安定化の方法
◼︎分散させる
20万円の仕事1本と、2万円の仕事10本なら、失ってダメージが少ないのは後者。
◼︎待たせるのは悪いことではない
分散させることで数が増える。
そうすると、むやみやたらに営業してキャパオーバーになってしまった時、断ることになってしまうと逆にマイナスに感じるのでは?という不安がある。
しかし、「今スケジュールがいっぱいになってしまい、お待ちいただけますか?」と言われても、嫌な気持ちにならないはず。
大体、「仕事がないのに営業してキャパオーバーになったらどうしよう?」という疑問は、「恋人募集中と言ったらモテすぎちゃうかも?」と言っているようなもの。
そんなわけないよね。ということ…!
★ギャラ交渉について
ポイントは見積書と料金表を出さないこと。
◼︎金額についての返信方法
「料金ですが、
・条件により変わりますので
・案件のご予算もあるかと思いますので、
差し支えなければまずはご予算を伺えますでしょうか?
こちらはそれに最大限合わせて対応させていただければと思います。」
→想定・相場より低い金額だった場合:
喜んで受けましょう!
※媒体や納期によっては、金額を上げてもらわないと割に合わない場合があるため、前提として、まずは何のための案件依頼かを聞いておく必要がある。
→想定・相場より低い金額だった場合:
下記のメリットに当てはまらない場合は、値上げ交渉をするのが良い。
<低価格でも仕事を受けるメリットがある場合>
①有名企業、媒体なので良い実績になる
②駆け出し期間限定で企業案件の実績として
③採算度外視で憧れの企業、媒体とコラボ
④メディア露出が多く他の仕事に繋がる
⑤内容がとにかく楽しめそう
⑥将来的に印税等のストック収入になり得る
◼︎値上げ交渉のメール一例
「料金について、今回は初回ですのでお試し価格としてご希望がくの〇〇円でお引き受けいたします。
次回以降のご発注の際には今回の納品物の評価も鑑みて、ぜひ改めて金額設定についてご相談させていただきたく存じます。」
→布石を打っておくことで、次回発注があれば評価をいただけたということになるので、交渉しやすくなる。
それでも交渉に応じてくれない場合は、潔く辞退しましょう!
(それこそ、相場を下げるということに加担してしまう…)
※断るのは失礼ではない
こう考えると納得できる。
・同じような仕事を、正規の金額や希望価格で提示してれたA社と、想定を下回る金額で提示されたB社両方から受けることは、「A社にとって」失礼である。
自分の仕事を大切にしてくれるクライアントを大切にするべき。
◼︎丁重に断るメール一例
「せっかくのご依頼ですが、その金額でお引き受けしてしまうと正規の金額でご発注くださっている他クライアント様にも失礼になりますので、今回は辞退させていただきたく存じます。
また条件が合う案件がございましたら是非ご相談くださいませ。」
⚫︎仕事の取り組み方
<仕事のできるフリーランスの特徴>
・連絡を欠かさない
・修正対応が早い
・納期を守る(むしろ前倒し)
・絵の仕上げが丁寧
・仕事を選り好みし過ぎない
・描き分けパターンが豊富
・余計な言い訳をしない
・指示書に対しさらに提案できる
・アラートは早めに上げる
・しつこく営業ばかりしない
技術がどうかよりも、上記のような人だと仕事を発注する側もつい優先して頼みたくなる。
★駆け出しクリエイターのための著作権Q&A(契約書の見るべきポイント)
時間をかけて作ったものを無断盗用されたり、 知らずに著作権を侵害していたり…。
トラブルに巻き込まれないためにも、最低限の知識は身につけておきたい。
◼︎契約書の見るべきポイント
前提として、契約書とは善意からだけではない内容もあることもあると理解しておくべき。
①代金の支払い時期・納品時期:
明確にしてから仕事に入ることが大切。
②著作権・著作者人格権の処理:
成果物の所有権と著作権は別で、著作権について「利用許諾」する場合と「譲渡」する場合がある。
「利用許諾」の場合、著作権は制作者に残る。
「譲渡」の場合、著作権は、クライアントに渡すことになる。
料金は「利用許諾」のほうが低額となり、「譲渡」のほうが高額になる場合が多いと考えられる。
渡された契約書にどちらも書いていない場合やあいまいに別途協議とされている場合もあるため、著作権に関する定めを入れるようにお願いするのが望ましい。
③改変について:
「一切の改変を許さない」とすればクリアではあるが、それだとクライアントにとって不便になることもあるため、このあたりは調整が必要。
④修正について:
何度も直しが入ってしまうと割に合わない仕事になってしまう。
どこまでお付き合いするのかを考える必要もある。
この定めを置かなかったばかりに、文字の組み合わせのみの単純なロゴマークの修正を200回させられたという都市伝説のような話も。
場合によっては修正回数に制限などを加えても良い。
⑤同種創作の可否、関連創作の可否:
キャラクターなどを制作する場合、また何らかのライター業務を行うとき、同種創作(同一あるいは、明らかに類似する成果物を制作すること)が縛られると実質何もできなくなる場合がある。
このあたりが縛られていないかどうか契約書を見ておく必要がある。
★ChatGPTでリーガルチェックはできる!
大きな案件、大切にしたい案件については、専門家に聞くのがベストではあるが、ある程度の要約やチェックは無料で出来る方法も模索することが大切。
<よくあるトラブル一例>
・話を聞いていない媒体に勝手に流用された。
・報酬金額を聞きそびれて、振り込まれてみたらあまりに安すぎてびっくりした。
・いつまで経っても報酬をいただけない。
・口約束していた報酬額から減額を求められた。
・ちゃんと使用期間を決めてなかったので、いつまでも使われている。そのために、競合する他の企業の仕事ができない。
・いつの間にか著作権を譲渡することになっていた。
・後から著作権譲渡を強要された。
★「仕事確認書」を作成するのも一手
日本には下請法という法律がある。
それに則ると、事前に発注書などの書面で依頼内容を明記することが義務付けられている。
しかし実情はそれがない場合が多く、自分の身を自分で守るために、面倒ではあるが自分で書面を作るのも大切なやり方。(作ってくれたことに感謝されることもある)

<確定申告>
フリーランスを悩ませる確定申告について、勉強していく必要がある。
本日の参考サイト:
https://sako-design.com/freelance-merit-demerit/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000041786.html
https://goworkship.com/magazine/manga-freelancefile-2/
https://goworkship.com/magazine/manga-freelancefile-17/
https://www.threads.com/@u_n_o_k_i/post/DLD-BxcSWZA?xmt=AQF08f9nbGU3NYaTcrFA8rJQTGGJYiQo6ryELZakYr0f7F4
https://www.content-tokyo.jp/hub/ja-jp/lp/vis-ct/summer/kensaku.html?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_content=6080380919_22522566870_181723533000_750958788645_kwd-2194625073987&utm_campaign=&utm_term=e_%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%9D&gad_source=1&gad_campaignid=22522566870&gbraid=0AAAAACzyvaiqsMwkqSgZXZqma2SKI4Xop&gclid=Cj0KCQjwjdTCBhCLARIsAEu8bpI1NDrf5829MBJtXhApvPIqn9p-Shx05gtvwILHfR0JBd3rDfzhCeYaAtC4EALw_wcB#cr
https://goworkship.com/magazine/manga-freelancefile-12/
https://create-archives.co.jp/illustration/freelance
https://illustration-mag.jp/pickup/chosaku05
ai-souken.com/article/reviewing-contracts-with-chatgpt#chatgptで契約書チェックを行う手順
https://note.com/moriryuichiro/n/n8aaaeae73a3e
https://fukufuku-life.com/webdesign/comm/
https://freelance.levtech.jp/guide/detail/1533/