生成AIについて・続編(イラストの描き方)

<概要>

⚫︎生成AIイラストの描き方
⚫︎生成AI活用上の注意点
⚫︎作品制作に向けて

⚫︎生成AIイラストの描き方

(復習)Adobe Illustratorの生成AI機能を使ってイラストを描くには、主に「テキストからベクター生成」機能を利用する。
<方法>
アートボード上に図形を作成
→「生成」を選択
→プロンプトを入力
→生成を実行
→生成されたイラストを選択
→必要に応じて編集

<プロンプト記述のコツ>
・具体的に記述
 「猫」→「オレンジ色の縞模様の猫が座っている」
・スタイルを指定
 「水彩画風」「アニメ風」「写実的」など
・キーワードを活用
 重要なキーワードを含めることで、AIが関連性の高い情報を抽出する
・ネガティブプロンプト
 「背景なし」
・種類を選択
 生成するベクターを「被写体」「シーン」「アイコン」「パターン」から選択できる。

<その他機能>
・スタイル参照
 既存の画像を参照してそのスタイルでイラスト生成ができる
・生成塗りつぶし(シェイプ)(Beta)
 ベクター画像をIllustratorで開き画像を選択
→「生成塗りつぶし(シェイプ)(Beta)」をクリック
→プロンプトを入力
→「生成(Beta)」をクリック
→取り入れた画像をもとにイラストを作成できる

→さらに、作成したイラストを選択
→「スタイル参照」をクリック
→「アセットを選択」
→Illustrator内でもとにしたい画像を選択
→「生成」をクリック
→特定のスタイルを反映させることも可能

⚫︎生成AI活用上の注意点

個人情報とはそもそも…

「勝手に使わない」:取得利用
・利用目的を特定して、その範囲内で利用する。
・利用目的を通知又は公表する。

「なくさない」「漏らさない」:保管管理
・漏えい等が生じないように安全に管理する。
・従業者・委託先にも安全管理を徹底する。

「勝手に人に渡さない」:提供
・第三者に提供する場合はあらかじめ本人から同意を得る。
・第三者に提供した場合、第三者から提供を受けた場合は一定事項を記録する。

「お問い合わせに対応する」:開示請求等への対応
・本人から開示等の請求あった楊合はこれに対応する。
・苦情に適切、迅速に対応する。

・利用目的の確認
生成Alサービスに個人情報を含むプロンプトを入力する際は、その情報が特定された利用目的を達成するために必要な範囲内であることを確認する。

・本人の同意
個人情報を利用目的を超えて使用する場合は、事前に本人の同意を得る必要がある。

・適切なセキュリティ対策
個人情報の保管や廃棄には、適切なセキュリティ対策を講じる必要がある。

・機械学習への利用確認
生成Alサービスに個人情報を含む文章を入力する場合、事業者が当該情報を機械学習に利用するかどうかを事前に確認しておく。

<+α 日本における情報保護のあれこれ>

【Al社会の基本理念】※出典:人間中心のAl社会原則(内閣府)

人間の尊厳が 尊重される社会(Dignity)
Alは人間の能力を引き出し創造性を高める道具であり、人間の尊厳が尊重される社会を目指すべき。

多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会(Diversity & lnclusion)
多様性を包摂し新たな価値を創造する社会の実現に、Alは有力な道具となる。
適切な開発・展開が必要。

持続性ある社会(Sustainability)
Alで格差解消や環境問題対応を進め、持続可能な社会を実現すべく、日本は科学技術立国として貢献する資務がある。


01.適正利用の原則
利用者は人間とAlの適切な役割分担のもと、適正に利用するよう努める。

02.適正学習の原則
利用者及びデータ提供者は、Alの学習等に用いるデータの質に留意する。

03.連携の原則
Alプロバイダ、利用者、データ提供者は連携に留意し、利用者はネットワーク化によるリスクに注意する。

04.安全の原則
利用者は、Al を利用する際、利用者や第三者の生命・身体・財産への危害を及ぼさないよう配慮する。

05.セキュリティの原則
利用者及びデータ提供者は、Alシステム又はAlサービスのセキュリティに留意する。

06.プライバシーの原則
利用者とデータ提供者は、AIの利活用でプライバシーが侵害されないよう配慮する。

07.尊厳・自律の原則
利用者は、Alの利活用で人間の尊厳と個人の自律を尊重する。

08.公平性の原則
Alプロバイダ、利用者、データ提供者は、Alの判断のバイアスに留意し、不当な差別が生じないよう配慮する。

09.透明性の原則
Alプロバイダとビジネス利用者は、Alの入出力の検証可能性と判断結果の説明可能性に留意する。

10.アカウンタビリティの原側
利用者は、ステークホルダに対しアカウンタピリティを果たすよう努める。