費用について/選ばれるデザイナーになるということ

<概要>

⚫︎費用とは?
⚫︎デザイン費用とは?
⚫︎選ばれるデザイナーになるには?
⚫︎考える力について

⚫︎費用とは?

費用を検索してみると…
◼︎費用とは、経営活動によって費消された支出のこと。
たとえば、販売する商品の仕入や従業員に支払う給料など、収入を得るために使ったお金のこと。
商品の製造費用や仕入れ費用など本業のために使った費用や電車代、電話代などのいわゆる経費も費用。

◼︎経費と費用の違い
「経費」は「費用」と間違えられやすいが、異なる意味がある。
費用は会社が支出したすべてのコストのことで、会社の経済を減少さ
せること全般を指し、材料費や人件費、労務費などさまざま。
経費は、会社運営に発生する全ての費用の中で、業務上必要で売り上げにつながるものを指す。

◼︎経費になるもの
人件費・消耗品費・接待交際費・旅費交通費・研究開発費・新聞図書費・通信費・広告宣伝費

<+αで覚えよう>
◼︎費用に含まれるものは?
費用には様々な項目や発生要因が関係しており、主に原価、期間費用、損失に区分して管理できる。
原価とは売上原価や製造原価など売上高に関係するものが含まれ、期間費用には人件費や地代家賃など、損失には固定資産の売却損失や火災損失などが含まれる。

◼︎費用と原価の違いは?
「費用」は商品・サービスを売るために使うお金で、「原価」は商品の製造や提供にかかったお金。
費用と原価は会計上は明確に分けられるが、両者はどちらもコストに含まれる。

◼︎売上にかかる費用とは?
販管費とは「販売費及び一般管理費」の略語であり、売上を上げるために間接的にかかった費用のこと。
広告宣伝費、間接部門の人件費や経費、企業全体の管理費が販管費に該当する。
たとえば製造業の場合、製造に携わる従業員の人件費は売上原価で計上され、販売活動に携わる従業員の人件費は販管費で計上される。

◼︎儲けと利益
「利益」とは、収益から費用を差し引いた残りであり、「儲け」といえる部分。
会社の経営成績を知る上で重要な指標でもあり、決算書のうち損益計算書に記載され、どのような活動で儲けが出たのか分析することができる。

◼︎利益と費用の関係は?
利益とは、収益(事業活動による資産増加)から費用(事業活動に伴う支出)を差し引いたもの。
簡単にいうと、商品やサービスを販売して得た売上高から費用の額を差し引くと、利益を計算することができる。
企業の利益は、決算書の1つである損益計算書に記載されている。

◼︎売上は収益か?
本業で得られたお金が「売上」sales、売上以外も含まれるのが「収益」revenueとなる。
そのため、売上は収益の1つと言える。

⚫︎デザイン費用とは?

例えば料理などに比べて、食材(素材)のような仕入れなどは基本的には発生しないため、デザインを作成する作業においては仕入れ原価などでの価格差は生まれないはず。
そのため、デザイン費用は全てデザイナーの作業費(人件費)やデザインの技術に対する単価となる。
そしてデザイン費とは市場に定価があるものではない。

◼︎デザイン制作費とは?
お客様の為にお客様とその表現したいことを知り、広告の対象者のことを考え適切な表現を考え作る、企画費がデータ製作費に含まれたもの。

◼︎デザイン費の平均はいくら?
デザイン費の一般的な相場は5,000円から10万円前後 。
印刷物のサイズやデザインのつくり込み具合によって金額の幅が大きく変わり、たとえば名刺などは1万円以内に収まることもある一方、大判のポ
スターやカタログのページデザインでは8万円、10万円ほどかかる。

◼︎デザイン費の修正費はいくら?
修正費とは、デザインの修正を指示した場合にかかる費用で、費用相場は、デザイン費の20~40%と言われている。
ただし、修正費は制作会社によって規定がまちまちで、少しの修正であれば無償で行うところもある。
また、1~2回分の修正費を予めデザイン費に計上している会社もあるなど、その対応はさまざま。

◼︎イラストのデザイン料の相場は?
日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト「ランサーズ」でイラスト制作の単価相場を見ると、冊子用イラスト作成・挿絵作成の単価は1点3~5万円が相場となっている(2021年6月6日時点)。
ロゴ作成であれば1点2万5,000~8万5,000円、キャラクターデザインであ
れば1点3~5万円となっている。

◼︎デザイン料は源泉徴収?
デザイナーへのデザイン報酬は、源泉徴収をする必要がある。
源泉徴収税額は、報酬の額の10.21%。
ただし同一人に対し1回に支払われる金額が100万円を超える場合、100万円を超える部分は20.42%となる。

◼︎パソコン代は何費?
パソコンを購入したときに使う費用の勘定科目は「消耗品費」。
または「事務用品費」でも計上できる。

⚫︎選ばれるデザイナーになるには?

例)「今度お店を立ち上げるのでWebサイトや販促物で使用するロゴが必要になり、よいデザインが出来る人を探している。」
という依頼に対し、どんなことを考えられる人材が必要か考えてみる。

→以下のようなことを考えていたとする。
・そもそもどんなロゴが欲しいのか?
・何かイメージしているロゴの雰囲気はあるのか?
・どんな人がそのロゴを見ると思っているのか?
・そのロゴを見てどう思って欲しいのか?
・いつまでにロゴが必要なのか?
・いつまで使うロゴが欲しいのか?
・どれだけの人がそのロゴを見る事になると思うのか?
・ロゴを利用する場面はイメージ出来ている?
・そのロゴで予想できる反響をイメージ出来ている?
・このロゴの予算はいくらだと思っている?

その答えとしては、まずは自分の考えや価値観の確認をしてみる
そして、相手がどう思うのか想像し聞いてみる

⚫︎デザインを「考える力」

・何を考えていかなければならないのか?
・費用についての理解も必要
・つまり、どんな作品に「お金を出す」価値があると考えられるのか?

<POINT>
①目的をしっかり持つ
②生産性を意識した業務
③そもそも利益に結びつける

では先ほどの例について改めて…
「今度お店を立ち上げるのでWebサイトや販促物で使用するロゴが必要になり、よいデザインが出来る人を探している。」

→まず何をすべきか?→提案をしましょう!