<概要>
⚫︎インバウンドとは?
⚫︎Webデザインとインバウンド
⚫︎PCスペックについて
<講義のまとめ、ポイント、感想など>
⚫︎インバウントとは?
インバウンド(inbound)という言葉には「到着する、入ってくる」という意味がある。
使われ方は業界によるが、旅行業などの業界では「外国からの旅行者」を指す。
つまりインバウンド需要とは、日本に訪れた外国人の日本国内で生み出された商品やサービスへの需要のこと。
・背景
近年、日本のインバウンドは大幅に増加しており、日本の経済に大きな
影響を与えている。
これは、円安やビザ緩和などの要因に加え、日本の文化や食への関心の高まりなどが背景にある。
・影響
インバウンドの増加は、観光業だけでなく、小売業、飲食業など、幅広
い産業に波及効果をもたらしている。
一方で、インバウンド増加に伴う課題も指摘されており、観光地での混雑やマナー問題などが挙げられる。
★デザイナーとしてインバウンドに対応する
【インバウンドデザインの具体例】
・観光案内サイン:
多言語対応、視認性の高いデザイン、地域の特色を活かしたデザイン
・ウェブサイト:
多言語化、SEO対策、スマートフォン対応、アクセシビリティ
パッケージデザイン:
外国人にも分かりやすいデザイン、日本の伝統的なデザインを取り入れたデザイン
・店舗デザイン:
多言語メニュー、外国人向けのサービス案内、日本の雰囲気を演出したデザイン
=インバウンドデザインに関わるデザイナーにとって、訪日外国人観光客(インバウンド)の文化やニーズを深く理解することは非常に重要。
★デザイナーやクリエイターが押さえておくポイント
・各国の文化や習慣の理解
言語:
日本語だけでなく、主要な観光客の国々の言語(英語、中国語、韓国語など)の基本的なフレーズや表記方法を理解しておくことが大切。
宗教:各国の宗教的な背景や禁忌事項を把握し、宗教に配慮したデザインを作成する。
価値観:各国の美意識やデザインに対する価値観は様々。
シンプルで洗練されたデザインが好まれる国もあれば、華やかで目立つデザインが好まれる国もある。
ジェスチャー:各国で同じジェスチャーでも意味が異なる場合がある。
デザインにジェスチャーを取り入れる際は注意が必要。
・訪日外国人観光客のニーズ
情報収集:訪日外国人観光客は、事前にインターネットで情報を収集することが一般的。そのため、ウェブサイトやSNSでの情報発信が重要。
多言語対応:ウェブサイトや案内表示などは、多言語対応が必須。Google翻訳だけでなく、専門の翻訳業者に依頼することも検討する。
視覚的な情報:写真やイラストを多用することで、言葉の壁を越えて情報を伝えることができる。
ユニバーサルデザイン:車椅子の方や視覚障害者の方など、誰もが利用しやすいデザインを心がける。
・日本の文化や魅力の伝達
日本の伝統文化:着物、茶道、書道など、日本の伝統文化に興味を持つ外国人は多い。
これらの要素を取り入れたデザインは、日本らしさをアピールできる。
食文化:日本食は世界的に人気がある。
食に関するデザインは、食欲をそそるだけでなく、日本の文化を伝えることができる。
季節感:日本の四季は、外国人に大きな魅力を感じさせる要素の一つ。
季節感を表現したデザインは、日本の美しさを伝えることができる。
・その他
最新のトレンド:インバウンドに関する最新のトレンドや情報を常に把握しておくことが大切。
地域の特徴:各地域の文化や観光資源に合わせたデザインを作成する。
多様な意見の収集:実際に訪日外国人観光客に意見を聞いたり、専門家の意見を参考にしたりすることも重要。
→シンプルで分かりやすいデザイン
情報過多にならないように、シンプルで分かりやすいデザインを心がける。
→多文化理解に基づいたデザイン
各国の文化や習慣を尊重し、多様な人々を受け入れるデザインを目指す。
→日本の魅力を伝えるデザイン
日本の文化や美しさを表現し、訪日外国人観光客に感動を与えるデザインを目指す。
★インバウント向け企業の増加や世界に向けたコンテンツ作成は
時代のトレンドだと認識する!
【おまけ:多言語対応の際に、どのようなツールやサービスが利用できるか】

これから就職活動をする中で、作品にインバウンドの要素を取り入れてみる。
-前職でのキャリアが活かされるかもしれない?
-趣味の海外旅行が役に立つかもしれない?
-好きな海外ドラマで他国の文化に触れた経験が?
-サッカーやベースボールが好きなのが?
-アニメ好きは世界規模のマーケット?
-Kポップ大好きな方!異文化交流かも?
-ゲームもグローバルですよね?
というのが活きるかもしれない!
⚫︎PCスペックについて
★まずPCは支給されるものである。
企業と雇用関係になった場合PCは、企業から支給されるものを使用していくのが一般的。
ただし、会社の機密事項などもデータ化されるため利用は社内のみというのが普通。
その観点から、私物は使えないとされることがほとんど。
★PCスペックのポイントは4つ
①パソコンの頭脳:CPU
CPUは、Central Processing Unit(セントラル・プロセシング・ユニット)の略で、日本語では中央処理装置と呼ばれている。
コンピューターの「頭脳」とも呼ばれ、コンピューターが様々な処理を行う上で最も重要な部品の一つ。
Windowsであれば「 Corei3 Corei5 Corei7」 、Macなら「M1チップ M2チップ」というもの。
<役割>
・演算処理:足し算や引き算などの簡単な計算から複雑なデータ処理まで、あらゆる種類の計算を行う。
・制御:メモリやハードディスクなどの周辺機器を制御し、コンピューター全体の動作を統括する。
・命令実行:ソフトウェアの指示(命令)を読み取り、それに従って動作する。
<選ぶポイント>
・用途:ゲーム、動画編集、プログラミングなど、どのような用途でコンピューターを使うかによって、必要なCPUの性能は異なる。
・予算:CPUの性能は価格に比例する傾向がある。
・将来性:将来的に新しいソフトウェアやゲームが登場した場合にも快適に利用できるよう、ある程度の性能を持ったCPUを選ぶことがおすすめ。
<CPUの性能を決める要素>
・クロック数:1秒間に何回動作できるかを示す数値で、数値が大きいほど高速に処理できる。
・コア数:CPU内に搭載されている処理ユニットの数で、コア数が多いほど複数の作業を同時に処理できる。
・スレッド数:コアが同時に処理できるタスクの数を示す。
・キャッシュメモリ:CPUの近くに設置された高速なメモリで、頻繁にアクセスされるデータを一時的に保存し、処理速度を向上させる。
②作業の保存場所:メモリ(RAM)(GBなどで表されるもの)
コンピューターの「作業台」 メモリ、特にRAM「Random Access Memory(ランダムアクセスメモリー)」は、コンピューターが一時的にデータを保存し、CPUが直接アクセスできる場所。
いわば、コンピューターの「作業台」のようなもの。
<役割>
・一時的なデータ保存:計算の途中結果や、現在開いているアプリのデータなどを一時的に保存する。
・CPUとの連携:CPUはメモリから必要なデータを読み込み、処理結果をメモリに書き込んでおり、メモリとCPUは、密接に連携してコンピューターを動作させている。
<特性>
・揮発性:電源が切れると保存されていたデータは消えてしまう。
・高速アクセス:CPUはメモリに保存されたデータに非常に高速にアクセスできる。
・容量:メモリの容量が大きいほど一度に多くのデータを処理でき、複数のアプリを同時に開いても快適に動作する。
<メモリの種類>
・DRAM:デスクトップパソコンやノートパソコンで一般的に使用されているメモリ。
・SRAM:高速なメモリで、キャッシュメモリなどに使われる。
③データの保存場所:ストレージ(HDD、SSD)
ストレージとは、コンピューターでデータを保存しておくための装置のこと。
一般的に、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)が代表的なストレージ装置として知られている。
<選ぶポイント>
・容量:保存するデータの量に合わせて適切な容量を選ぶ。
・速度:アプリケーションの起動速度やデータの読み書き速度を重視する場合は、SSDがおすすめ。
・価格:予算に合わせてHDDとSSDのバランスを考える。
・用途:大量のデータを保存するのか、高速なアクセス速度が求められるのか、用途に合わせて選ぶ。
⚫︎HDD(ハードディスクドライブ)
・仕組み:磁気ディスクを高速回転させ、その表面にデータを磁気で記録する。
・特徴:大容量のデータを比較的安価に保存できる。
回転する部品があるため、SSDに比べて動作音が大きい。
衝撃に弱く、故障しやすい可能性がある。
・用途:大量のデータを保存するのに適している。
例えば動画や写真、音楽などのメディアライブラリ、バックアップデータなどを保存するのに使われる。
⚫︎SSD(ソリッドステートドライブ)
・仕組み:半導体メモリを使用してデータを保存する。
・特徴:HDDに比べて高速でデータの読み書きが速い。
動作音が静かで消費電力が少ない。
衝撃に強く、耐久性が高い。
価格はHDDに比べて高価。
近年はHDDよりSSDの方が性能や耐久性などが良いため選ばれている。
・用途:OSやアプリケーションのインストール、頻繁にアクセスするデータの保存に適しており、高速な動作を求められる用途に最適。
④映像処理の専門家:GPU(グラフィックボード)
GPU「Graphics Processing Unit(グラフィックスプロセッシングユニット)」とは、コンピューターの画像処理を専門に行うパーツで、一般的には、グラフィックボードという形でパソコンに搭載される。
<役割>
・画像の描画:ゲームや動画の映像を滑らかに表示するために、大量の計算を高速で行う。
・3Dグラフィックスの処理:3Dモデルのレンダリングや、リアルな映像表現を実現するために不可欠な役割を果たす。
・並列処理:複数の計算を同時に処理できるため、画像処理だけでなく人工知能の学習や科学計算など、様々な分野で活用されている。
<選ぶポイント>
・ゲーム:ゲームの種類や設定によって必要なGPUの性能は異なるが、高画質で滑らかなゲームプレイを楽しむためには高性能なGPUが必要。
・動画編集:4K動画編集など、高負荷な作業を行う場合は高性能なGPUを選ぶ。
・3Dモデリング:リアルタイムレンダリングや複雑なモデルの作成を行う場合は、専門的なGPUがおすすめ。
・予算:GPUの性能は価格に比例する傾向がある。
<CPUとの違い>
CPU(中央処理装置)は、コンピューター全体の動作を制御し様々な種類の計算をこなす汎用的なプロセッサである一方、GPUは、画像処理に特化したプロセッサであり、大量の単純な計算を高速に処理することに長けている。