<概要>
⚫︎作品の制作について
⚫︎作品の立案
<講義のまとめ、ポイント、感想など>
【アクセスマップを作ってみる】
デザイン性も勿論ですが、更新等の運用の事もイメージして作成することがまず大事。
例えば、アクセスマップならランドマークの変更や交通機関の変更、(名刺なら新規スタッフの追加など、)効率の良いデータの運用が必要になってくるものである。
そもそもアクセスマップとは?
Geminiに聞いてみた。

★デザイナーとしてのアクセスマップ
・アクセスマップの依頼頻度は多くない。
・一方で、周辺の建物の建て替えや移転など起こった場合に割とよく変更が起こる。
→簡単に操作できる人がいると頼みやすい。
デザイナーでなくても、社内の人間ができるととても助かる。
・せっかくIllustratorを勉強しているので、アクセスマップとは?という理解があると、仕事として請けやすさ、便利さに繋がる。
★作るポイント
「道案内」を具現化してみる。
=3種類の主語を意識する。
ー「私」「あなた」「誰か」
道案内として必要なのは、まず自分自身が、その道の案内を理解している必要がある。
「私(自分)」が理解しているものを正確に「あなた(他人)」に伝えることが出来るように考えることが大切。
①目的地に対して
②何処から
③どこを通って
④どのくらいの距離を
⑤どのように
をピクトグラムやロゴのように箇条書きで良いので、文字に起こしていく。
そして、 「あなた(他人)」が整理出来たら更に「誰か(不特定多数のひと)」にも伝わる工夫を足してみる。
デザインは最後。
そのまとめた内容を、どう表現すればよいかを落とし込む。
※ピクトグラムと一緒で、
「誰にでも伝わる」
>「かっこよさ、デザイナーとしての個性」
を意識する。
では、どうデザインするか?
→「目的のロジックを配置する」をいろいろ試す。
例えば、道の幅を揃えたり信号や標識を案内のデザインは統一しパターン化したり。
「あなた(他人)」「誰か(不特定多数のひと)」が見てわかるようにデザインしてみる。
そうすると、様々なレイアウトの課題が見えてくる。
★【レイアウトの5つの法則】
・レイアウトの目的は情報の明確化
作品を制作するには、文字や文章、図形や写真などの要素を整理し、レイアウトしなければならない。
情報の整理とは、情報の構造や情報同士の関係を明確にすること。
盛り込みたい要素(情報)について、各要素の従属関係(親子にあたる関係)・並列関係(対等な関係)、さらには情報の優先度や因果関係なども明確にすることで、情報が「伝わりやすく」なる。
これがレイアウトの目的。
・レイアウトの5つの基本原則
情報の構造を明確にするには
①「余白をとる」
②「揃える」
③「グループ化する」
④「強弱をつける」
⑤「繰り返す」
という法則を守る必要がある。
まず全体の圧迫感をなくすために、紙面に「余白」を取る。
そして従属関係・並列関係を明確化するために、各要素を「揃え、グループ化し、強弱をつけ」る。
強弱をつけることで、優先度も明示させる。
一定のルールの下で、広告全体を通じて5つの法則を守り続け「繰り返す」ことで、従属関係・並列関係がより明確になる。
一見手間のかかる作業に思えるが、ルールを一度覚えれば、時間の短縮につながる。
【具体的な作り方(思考)】
・起点を決める
ゴールはマップの中心に位置を定める。
・ルートを決める
なるべく一番シンプルなルートを選ぶ。
・目印を決める
建て替えが起こりにくいものを選ぶ。
・店舗に到着したとすぐにわかるようにしておく
看板が奥まっているなどの状況を考えて、到着地点の目線にあるものを把握しておくと良い。
【具体的な作り方(Illustratorの使い方)】
<まずはざっくり>
①Googleマップなどでイメージする地図をスクショしたものをトレースする。
※Googleマップは著作権の関係で一般利用はOKだが、印刷広告での利用はNG。
Webサイトへの埋め込みはOKだが印刷はNGとなっている。
②上記の★作るポイント、つまり「わかりやすさ・”目的に沿って”最小限に削ぎ落とす」を念頭に入れて簡略化する。
★レイヤーは「道路」「標識」「建物」「テキスト」「ルート」等ごとに分けておくとわかりやすい。
<では、細かい操作について>
※いかのスクリーンショットは先生のデモンストレーションです。
・線ツールを活用する


どのようなルールで統一するか?
に基づいて、印象を大きく左右する線の表し方を攻略する。
ー角を丸くする?
ー破線を使う?(破線も角丸について考える)
ー破線は線分と間隔も設定する
ー矢印やブラシを活用する
ーそれぞれ色も変えられる



・アピアランスパネル

ー線と塗りは線と塗りと線にもできる
(その際はレイヤーと一緒で、表示順も関係してくる)
ー図形だけではなく文字にも使える
ーパスの変形で図形の形を変えられる
※この状態ではまだ「見せかけ」
オブジェクト→アピアランスを分割でパス自体も変形後の図形に沿わせることができる

★線路を作る

★こんなのも作れる

・スタイライズ
※アピアランスパネルを出しながら操作すると修正しやすい

ーぼかし
ードロップシャドウ(不透明度や色も変更できる)
★今の流行りとしてはできるだけ薄くする、らしい
ー光彩(内側・外側)
ー落書き
ー角を丸くする
※色々触って感覚を掴むことが重要
・グリッピングマスク


ー文字で画像を抜くこともできる
【実際に作ってみる(構想)】
まずは色々な参考を見てみる。
そして私なりにトライしたいことをメモ。
・方角マークは入れたい
・見切れている部分に「至 ◯◯駅」などわかりやすい方角目印が書いてあると良い
・道が複雑な場合や有名な場所、観光地はゴール付近の拡大地図も載せると配慮がある
・同じエリアでも、目的地に赴くターゲットや掲載場所によって目印を変えたらわかりやすいのかも?
★これまでのピクトグラムやロゴ、今回のマップ、そして今後挑戦する名刺などについて、まとめサイトなどはもちろん、「ココナラ」などで実際に実務として制作している方のページを見てみると参考になる!
制作方法やその人の「レイアウトの5つの法則」、そしてその上での個性の出し方が見えてくる。
①「好きな美術館のマップを作ってみたい」
・目的地:東京都現代美術館
・掲載場所(ターゲット)仮定:
A. 美術雑誌
B. 海外からの旅行者向けパンフレット
C. 老若男女にわかりやすいシンプルなもの
→載せるルート・エリアは同じだが、載せる情報(目印や言語)を変えてみる

A. スタイリッシュなトンマナを意識する
→1色使い、必要最低限の情報にして見た目を大事にする、目印アイコンを統一して文字を入れる
他の美術館、ミッドタウンや映画館、通り名を入れる
B. 旅行であると助かる表記を入れる
→英語表記、交番、駅の出口番号、コンビニ、他の主な美術館、ミッドタウンや大きな映画館、有名ないくつかのホテル、バー、公衆トイレ、通り名、神社やお寺の名前、レンタルサイクル等(今回はループにします)の場所を入れる
C. 一番シンプルに学校の社会科で習ったような代表的な記号で表せるものを入れる
→コンビニ、交番、駅出口番号、通り名、結婚式場、大学、神社やお寺、公園を入れる
※今回は乃木坂駅と六本木駅が近いが、乃木坂駅は駅直結なのでマップの作りがい・練習という観点から、六本木→美術館のルートに絞って作成します。
②「前回のロゴを併せて使ってみたい」
・目的地:阿佐ヶ谷温泉 天徳泉
・掲載場所(ターゲット)仮定:
A. JR 阿佐ヶ谷駅の駅構内案内地図
B. 東京メトロ 丸の内線 阿佐ヶ谷駅の駅構内案内地図
→載せる情報(の選び方)は同じだが、載せるルート・エリアを変えてみる
A,Bいずれも掲載するのは交番、役所、図書館、病院、スーパーマーケット、コンビニ、寺社、公園、バス停、タクシー乗り場、商店街、銀行


上記のように仮説と構想を立てました。
次回の制作までに、細かく地図を見てどこに何があるか、具体的に何を載せるかを考えておきます。
実は私は極度の方向音痴。
ということで、今回のアクセスマップはそんな私みたいな人にもわかるようにしたいという意気込みがあります…
頑張ります!