<概要>
⚫︎作品の制作について
⚫︎作品の立案
<講義のまとめ、ポイント、感想など>
ロゴ制作は、ピクトグラムの考え方に「目的」を加えたものと考える。
会社理念、コーポレートカラー、掲載箇所、商品内容、価格、歴史、場所、製品の特長、使用頻度、etc…
深く特徴を考えて、他業種や多ジャンルとの差別化を意識した表現を考えてみる。
【調べてみた】

「ロゴ 企業」だけでも本当に多くのロゴがあります。
知っているものから新しくみたものまで。
★ロゴの制作時間は、ピクトグラムよりも時間をかけて良い。
が、1時間は長い!と思っておく。
そして、クライアントへの初回提案は最低10〜20個。
その中から一発OKはほぼない。
「とにかくたくさん作る」ことを意識する。
★どのような場合や状況でも認識しやすい色や形であることが必要。
何百年も使われるという可能性を意識して、意味のあるロゴマークを作る
ロゴ=目的+普遍性
★ロゴマークには
・シンボルマーク
・ロゴタイプ
・その両方の組み合わせ
がある。
興味深いロゴマークを少しメモ。

名前のインパクトがあるだけでなく、Exの中に矢印、eにスプーンが隠れている。

誰もが目にしたことがあるAmazonのロゴマーク。
矢印はa to z、つまりアルファベットの頭からお尻までという意味がある。
全て揃っているよ。ということを視覚的にとてもわかりやすく表現できている。

福岡市のシンボルマーク。
「フ」が9つで福を表しているそう。
その他、ロゴを調べる際に活用できるサイトは世の中にたくさんある。
参考にして沢山の事例を見てみることが重要。
「ロゴデザインの参考になるギャラリーサイトまとめ【2024】」:https://liginc.co.jp/web/design/other-design/16083
【実際の作り方(頭の使い方)】
・会社や製品を特徴づけるキーワードを挙げる。
言葉のグループ化とプライオリティを視覚的に整理していくことが第一歩。
・キーワードの中から重要と考えられるものを2つの輸にしたマトリクスを作成。
目標とするロゴマークの位置づけを決定していく。
・こうすることでデザインする方向性がブレることなく、主旨を織り込んだロゴマークを作成することができる。
・実際に作成された口ゴマークは、デザインの意図に沿った使用規定を詳細に決めておく。
どのような媒体でも何を通しても同じ色で見せるようにしたり、あるいは必ず形が同じに見えるように余白の指定を設定するなど、運用方法にまで気を配る必要がある。
【実際の作り方(具体的な作業について)】
・文字ツールを活用する
例)
①作りたいロゴの図形を用意する
②ボックス内に使いたいテキストを入れる
③パス上文字ツール、エリア内文字ツールを使う
②の文字を「Ctrl」+「C」でコピー、「Ctrl」+「F」でペースト
④パス上文字ツールの場合、線の外側から内側に入れる(出てくる線を動かして整える)
⑤図形に色を入れていく(見た目を整えていく)
⑥文字タッチツールで1文字ずつ動きをつけることもできる
⑦テキスト選択 / 書式 / アウトライン で⑥と同様の作業もできる
※⑥⑦の作業を行うと、テキストの編集ができなくなるため、テキストは残しておくのが良い
・文字パネルを使いこなす

※先生のデモンストレーションをスクショしています
★カーニング:テキストツールでカーニングしたい部分を選択
→「Alt」+「→」「←」がショートカット
文字のカーニングは、デザイナーとしての力量がよく見える部分!
★文字の比率を変える場合は縦横を合わせて(「Shift」を押しながら)変える。
わざと縦横をリンクさせない場合もあるが、あまり触らない。
★ベースラインシフト:強調させたい文字とそうでは無い文字がある場合、下のラインを合わせると綺麗に見える。
テキストを制するものはデザインを制する。
・段落パネルを使いこなす(ウィンドウ→書式→段落)

※先生のデモンストレーションをスクショしています
★禁則処理・文字組設定:
カーニングでもできることではあるが、1文字ずつの処理が複雑になってしまう。
そんな時は先に禁則処理・文字組設定をした上で、微調整をカーニングに任せると良い。
・整列パネル、変形パネルをうまく活用する
・アウトライン表示/非表示を覚える:「Ctrl」+「Y」
作業中のゴミを消したり探し物(「クリックしたもののやっぱり使わないことにした」などという時に、作業の履歴が残ってしまうもの)を見える化できる便利な機能
★先生からのワンポイントアドバイス
・クライアントの希望は叶える
・叶えるパターン+α自分の提案パターンを準備すると尚良
・最初は白黒で作るのがベスト
→色のイメージに左右されてしまうため。
・作品集としての見せ方には「ロゴ数パターン」「コンセプト」「モックアップ画像」があると良い
<注意事項>
※パクリはNG、今回に限り(クライアントがないので)オマージュはOK
※看板サイズ〜名刺サイズまで汎用できるよう、線などが潰れないように細かすぎる装飾がないように、削ぎ落としたデザインを意識する
※文字組(どっち方向に読めば良いの?)などがないように
※フリー素材を使わない、最低限度に留める、そのまま使わず自分でアレンジする(想いを丁寧に汲んであげる、という意識を持つ)
【実際に作ってみる(ロゴのラフ作り)】
「住んでいる阿佐ヶ谷が大好きなので、阿佐ヶ谷のお気に入りのお店でロゴマーク作ってみようかな〜」
・対象洗い出し。
(すでにロゴっぽいロゴがあると私は引っ張られてしまいそうなので、無いorシンプルなロゴのお店でピック)
①銭湯「天徳泉」
②パン屋「Bon Bon」:https://www.instagram.com/lapomme_bonbon/
③めしや「一膳」
④釣り堀「寿々木園」:https://www.instagram.com/suzukien1924/ https://www.chuosen-rr.com/lookwalk/tsuribori_suzukien/
⑤中華料理屋「コタンの笛」:https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131905/13062428/
⑥「和田堀公園」:https://www.tokyo-park.or.jp/park/wadabori/index.html
⑦呑美利居酒屋かーくん
・一つずつリサーチしてロゴのイメージ、目的を自己認識する。
ラフを描いてみる。
①「天徳泉」
・古き良き銭湯、番台さんがいる
・何故かハワイアンがテーマ
音響設備が導入されておりハワイアン風のBGMが流れている/リクライニングのリゾートチェアが置いてある、蔦やハイビスカスの装飾やハワイを想像させる絵などが満載
・阿佐ヶ谷姉妹はじめ著名人が訪れている
・口コミ等でも「清潔感がある」など運営について高評価なコメントが多い
・2025年で創業81年目
・阿佐ヶ谷駅から徒歩5分
・今年温泉成分があると認定されている本格的な温泉
・NHKなどの番組や雑誌等に何度か取り上げられている
・近所の和菓子屋さんとコラボして天徳泉限定のお饅頭が作られるなど、地域で根強い人気を持っている
・実はコロナ禍で経営について悩んだ時期もある。その際にご主人は息子さんに主導権をバトンタッチしたそう。
息子さんは元金融マンで、全く異なる畑から試行錯誤して今の形にしたらしく、ハワイアン風のアイディアも息子さんが発案。
・テーマ色はなさそうだが、装飾の緑と水やタイル、ハワイの空の水色がイメージとして強い印象
・公式Instagram:https://www.instagram.com/tentokusen/
→阿佐ヶ谷で昔から愛されている銭湯。
コロナ禍を経て「日本の伝統的な温泉」×「ハワイアンという個性」というビジネスを確立し、知名度を高めている。
売り出し方をより個性派として、さらなる知名度の向上を目指す。
サウナブームに乗って、さらなる若者客の獲得に意識を向ける。
また、すでに常連のお客さんに対しても、今までなかったロゴ(しかもイメージ刷新後の)の存在を知ってもらい、さらなる阿佐ヶ谷のシンボルとしてのブランディングを成功させ、楽しんでもらう。
→緑と水色で色を設定し、ハイビスカスやサーフボードなどでハワイアンを表現。
タイルの雰囲気を出すためにピクセル画風のイラストにする?
Illustratorでピクセルアートを作る方法参考:https://e-adshin.com/adlab/7286
温泉感が出るように作るのも重要だな。
Geminiとも対話してみよう。

湧いてきたアイディアをラフにしてみます。
※現在の作業スピードだと絵が下手すぎる・Illustratorが自宅で使える環境ではないため、企画を優先して素材をWebから拾ったりしています。

こんな感じで思考してみました。
これをそのほかでも繰り返して、ラフを作り上げます。
②パン屋BonBon
・火曜と土曜の17:00〜0:00しか空いていない不思議なパン屋
・いつも大行列ができている
・近くにある「La Pomm」という洋食屋さんと同じ経営らしく、ここでパンを作ってレストランに持って行っているので、作っているのはほぼ毎日窓から見える
・マフィンの種類がとにかく多く、そして口コミにもあるようにとにかく美味しい、看板メニュー?
・実はお惣菜(おしゃれなデリ)も売っている。
フランスパンとデリが置いてあったら大人は買います(断言)。
・夏はソフトクリームも売っている
・どちらかというと子どもより大人の味覚に合わせたパン屋さんというイメージ。
ただ素朴なパンも多く、また冷めても美味しいので、次の日の朝ごはんにしている家庭は多いと思う。
・まとめていて、どっちかというと大人の楽しみのためのパン屋さんという気がしてきた。
・あまり宣伝をしていないイメージ。
・公式Instagram:https://www.instagram.com/lapomme_bonbon/
→週2日、特定の時間にしか空いていないにも関わらず大行列ができるほどの美味しさ。
宣伝をあまりしていないので、せめてロゴで認知度を高めたい。
そして大人が魅力を感じるようなイメージをつけたい。

ここで時間終了。
最低ラインの10個の構想は出来ました。
それぞれ50分、50分の所要時間です。
(それ以外の前半50分はサイトでロゴを見たりロゴについての資料を読んだりしました。)
バリエーションはないですが、同じテーマで違うロゴを作ってみるのもある意味鍛えられそうだと思ったので、次回は天徳泉とBon Bonについて、ロゴを作成したいと思います。
